第72話
「っと、とりあえずこんなとこよね。」
「そうだね。」
「ホントならこれから先のこととかも話しときたいんだけど・・・」
そこで言葉をにごす。
「まぁ、今度の使徒を倒してからだろうね。」
そうすれば次の使徒が来るまでは・・・ってあれ?
どれくらい時間があるんだっけか。
「それはいいんだけど、またエヴァに飲み込まれたりとかするんじゃないわよ?」
そうか、それで確か一ヶ月くらいたっちゃってたんだよな。
おかげで時間の感覚があやふやなのか。
「さすがに一ヶ月も無駄にしたくないしね。」
そう言って肩をすくめる。
だけど、そのへんが思い通りになるものかって気はするんだよね。
まぁ、暴走させなければいいんだろうし。
そのためにアスカと協力しようとしてるんだけどさ。
「ま、いいわ。じゃあ、アタシはそろそろ帰るけど?」
「僕は・・・トウジの様子を見てくるよ。」
僕がそう言うとアスカはため息をついた。
「あんまり気にしすぎんじゃないわよ。」
「大丈夫だよ・・・ありがとう。」
「何言ってんのよ。」
そう言って軽く笑いながらアスカは歩いていった。
で、病院に向かい。
トウジの病室に行ってみて。
まだ意識は戻ってないかとも思ってたんだけれど。
「おう、シンジか・・・」
僕が部屋に入ると、そう声をかけてきた。
でも、ひどく弱々しくて。
「トウジ・・・」
「すまんかったな。」
「・・・え?」
「わいがへまやったせいでお前たちにはえらい迷惑かけてしもうた。」
「そんなの、別に、トウジのせいじゃ・・・」
原因は使徒にあるわけで。
むしろ僕がちゃんとできなかったからこういうことになってるわけで。
「謝るのは僕の方だよ。下手したら僕はトウジを殺してた。」
「そうせんかったらわいがシンジたちを殺しとったかもしれんって惣流がいっとったわ。この程度のケガですんだのはシンジのおかげやってな。」
「・・・アスカが?」
「ああ。さっきちょっとだけわいんとこに来たんや。」
「そうだったんだ。」
「だからな、わいのことは気にせんでええ。一ヶ月もすれば元通りになるんやしな。」
「・・・でも。」
「でももへったくれもないわ。」
きっぱりと言い切られてしまった。
「シンジは自分のせいやと思ってるのかも知れんけどな、たとえそうでもわいはお前になんか言うつもりはないんや。」
「・・・」
「前に勝手な思い込みでお前のこと殴ってしまっとるしな。あんなのは二度もしとうないわ。」
「・・・・・・」
「それに、お前たちがどんだけきついことしとるのか、ってのがよう分かったしな。」
「・・・トウジ。」
「エヴァに乗るって決めたときからケガくらいは覚悟してたんや。これくらいですめば御の字やろ。」
そう言って笑顔を作ろうとする。
「トウジ・・・・・・ありがとう。」
そして思った。
ぎりぎりでダミーシステムを止められて良かったって。
あのときに止められてたら、どんなに良かっただろうって。
その後しばらく雑談して。
あんまり長居するのも悪いので病室を出ると。
「・・・碇君。」
綾波が廊下にぽつりと立っていた。
「綾波・・・どうしたの?」
「邪魔するのも悪いと思ったから。」
「ってずっと待っててくれたの?」
「ええ。」
一緒に帰ろうって話なんだろうけど、言ってくれても良かったのにな。
「けど、よく僕がここにいるって分かったね。」
「多分そうだろうって思ったから・・・」
うぅむ、よく分からない理由だ。
「そういえば、綾波は大丈夫だった?」
「なにが?」
「いや、さっきの戦闘でケガとかしてないかって。」
実際、零号機は結構ひどい状態だったし。
まぁ、ぱっと見、大きな怪我はしてないようだけれど。
「大丈夫よ。碇君は?」
「僕は、別に・・・」
結局怪我したのはトウジだけ、か。
いくら気にするなって言われてもな。
なんとなく病室の方に視線を向けてしまう。
「・・・ごめんなさい。」
そんなことを考えてたらいきなり綾波に謝られて。
「綾波?」
「何の役にも立てなかったから。」
「・・・綾波が気にするようなことじゃないのに。」
って、人のことは言えないか。
気になっちゃうのは仕方ないって事なんだろうな。
「そうだね。」
「ホントならこれから先のこととかも話しときたいんだけど・・・」
そこで言葉をにごす。
「まぁ、今度の使徒を倒してからだろうね。」
そうすれば次の使徒が来るまでは・・・ってあれ?
どれくらい時間があるんだっけか。
「それはいいんだけど、またエヴァに飲み込まれたりとかするんじゃないわよ?」
そうか、それで確か一ヶ月くらいたっちゃってたんだよな。
おかげで時間の感覚があやふやなのか。
「さすがに一ヶ月も無駄にしたくないしね。」
そう言って肩をすくめる。
だけど、そのへんが思い通りになるものかって気はするんだよね。
まぁ、暴走させなければいいんだろうし。
そのためにアスカと協力しようとしてるんだけどさ。
「ま、いいわ。じゃあ、アタシはそろそろ帰るけど?」
「僕は・・・トウジの様子を見てくるよ。」
僕がそう言うとアスカはため息をついた。
「あんまり気にしすぎんじゃないわよ。」
「大丈夫だよ・・・ありがとう。」
「何言ってんのよ。」
そう言って軽く笑いながらアスカは歩いていった。
で、病院に向かい。
トウジの病室に行ってみて。
まだ意識は戻ってないかとも思ってたんだけれど。
「おう、シンジか・・・」
僕が部屋に入ると、そう声をかけてきた。
でも、ひどく弱々しくて。
「トウジ・・・」
「すまんかったな。」
「・・・え?」
「わいがへまやったせいでお前たちにはえらい迷惑かけてしもうた。」
「そんなの、別に、トウジのせいじゃ・・・」
原因は使徒にあるわけで。
むしろ僕がちゃんとできなかったからこういうことになってるわけで。
「謝るのは僕の方だよ。下手したら僕はトウジを殺してた。」
「そうせんかったらわいがシンジたちを殺しとったかもしれんって惣流がいっとったわ。この程度のケガですんだのはシンジのおかげやってな。」
「・・・アスカが?」
「ああ。さっきちょっとだけわいんとこに来たんや。」
「そうだったんだ。」
「だからな、わいのことは気にせんでええ。一ヶ月もすれば元通りになるんやしな。」
「・・・でも。」
「でももへったくれもないわ。」
きっぱりと言い切られてしまった。
「シンジは自分のせいやと思ってるのかも知れんけどな、たとえそうでもわいはお前になんか言うつもりはないんや。」
「・・・」
「前に勝手な思い込みでお前のこと殴ってしまっとるしな。あんなのは二度もしとうないわ。」
「・・・・・・」
「それに、お前たちがどんだけきついことしとるのか、ってのがよう分かったしな。」
「・・・トウジ。」
「エヴァに乗るって決めたときからケガくらいは覚悟してたんや。これくらいですめば御の字やろ。」
そう言って笑顔を作ろうとする。
「トウジ・・・・・・ありがとう。」
そして思った。
ぎりぎりでダミーシステムを止められて良かったって。
あのときに止められてたら、どんなに良かっただろうって。
その後しばらく雑談して。
あんまり長居するのも悪いので病室を出ると。
「・・・碇君。」
綾波が廊下にぽつりと立っていた。
「綾波・・・どうしたの?」
「邪魔するのも悪いと思ったから。」
「ってずっと待っててくれたの?」
「ええ。」
一緒に帰ろうって話なんだろうけど、言ってくれても良かったのにな。
「けど、よく僕がここにいるって分かったね。」
「多分そうだろうって思ったから・・・」
うぅむ、よく分からない理由だ。
「そういえば、綾波は大丈夫だった?」
「なにが?」
「いや、さっきの戦闘でケガとかしてないかって。」
実際、零号機は結構ひどい状態だったし。
まぁ、ぱっと見、大きな怪我はしてないようだけれど。
「大丈夫よ。碇君は?」
「僕は、別に・・・」
結局怪我したのはトウジだけ、か。
いくら気にするなって言われてもな。
なんとなく病室の方に視線を向けてしまう。
「・・・ごめんなさい。」
そんなことを考えてたらいきなり綾波に謝られて。
「綾波?」
「何の役にも立てなかったから。」
「・・・綾波が気にするようなことじゃないのに。」
って、人のことは言えないか。
気になっちゃうのは仕方ないって事なんだろうな。