第60話
そんな話をしばらくした後で。
「ちょっと用事があるんでね。」
といって加持さんは出かけてしまった。
で、特にやることも無いんで、一応あったテレビをぼーっと見て。
適当な時間になったんでご飯を作って。
そういえば、一人でする食事なんて久しぶりだった。
昨日はアスカが一緒だったし。
それまではずっと綾波が一緒だったから。
やっぱり、自分で作って自分で食べるっていうのはむなしいモノがあるなぁとか。
そんなことも思って。
やっぱり、綾波とのことは何とかしなきゃな。
父さんとのことが引っかかるとは言っても。
だからって絶交したいわけでもないし。
とはいえ、綾波がなぜあんなに怒ってるのかが分からないから、謝りようがないっていうのもあって。
帰らないっていうのに何の連絡も入れなかったのがまずかったのかなぁ。
正直、心配させてたかもしれないっていうのは本当に悪かったと思うし。
それはそれで納得のできる理由なんだけれど。
今ひとつそれだけじゃない気もして。
だから何もできなくて。
逃げ回ったあげく、こうして加持さんのところにいるわけなんだけれど。
って待てよ?
ここにいるってことは綾波は知らないわけで。
このままにしとくと、今朝の繰り返しか・・・?
それは避けたい。
けど、綾波になんて言えばいいんだろう。
しばらく考えていたんだけれど。
やっぱり連絡だけは入れとくことにした。
でも、綾波の番号を呼び出して。
呼び出し音を聞いてるうちにそのまま切りたくなって。
そうもいかないんで我慢したんだけれど。
「何?」
って綾波の一言を聞いてかなり後悔した。
いつもにも増して抑揚の無い声で。
しかもそのまま何も言ってくれない。
「あの、その・・・実は、しばらく加持さんのところにお世話になることになったんで・・・」
しばらく間があって。
沈黙に耐えられなくなってきた頃。
「・・・そう。」
ってつぶやくような返事。
そしてまた沈黙。
結局僕はそれ以上何もいえなくて。
そのまま電話を切った。
あの後何もできずに寝てしまって。
翌朝、かなり重い気分になりながら学校に向かったら。
「なにしけた顔してんの?」
って声をかけられて。
「惣流さんか・・・おはよう。」
「朝からそんな顔してたってろくなことないわよ?」
「それはそうなんだろうけどね。」
軽く苦笑いする。
それができたら世話は無いんだよね。
「ったく。・・・ところで加持さんのとこでちゃんと落ち着けた?」
「まあね。」
こうして心配してもらえるのは正直嬉しいんだけど。
相変わらずの周りの視線がなぁ。
やっぱりうっとおしい。
アスカは・・・気にしてないように見えるけれど。
昨日も言ってたように、単に無視してるんだろうな。
そうするほうがいいとは分かっていても。
なかなかできないんだよね。
それからたわいも無いことを話しながら教室に入ったんだけど。
綾波は自分の席でひっそりと本を読んでた。
今日は僕たちが入ってきてもそのまま本を読みつづけていて。
拍子抜けしたような、ほっとしたようなそんな気分だった。
今はとにかく考える時間が欲しかったから。
けれど、それはただの逃げだったのかもしれない。
そのまま何の結論も出なくて。
綾波ともアスカとも、関係に何の変化も無いままで。
ただ、アスカといることに周囲の目が慣れていったくらいで。
そうして数日が過ぎて。
次の使徒がやってきた。
「ちょっと用事があるんでね。」
といって加持さんは出かけてしまった。
で、特にやることも無いんで、一応あったテレビをぼーっと見て。
適当な時間になったんでご飯を作って。
そういえば、一人でする食事なんて久しぶりだった。
昨日はアスカが一緒だったし。
それまではずっと綾波が一緒だったから。
やっぱり、自分で作って自分で食べるっていうのはむなしいモノがあるなぁとか。
そんなことも思って。
やっぱり、綾波とのことは何とかしなきゃな。
父さんとのことが引っかかるとは言っても。
だからって絶交したいわけでもないし。
とはいえ、綾波がなぜあんなに怒ってるのかが分からないから、謝りようがないっていうのもあって。
帰らないっていうのに何の連絡も入れなかったのがまずかったのかなぁ。
正直、心配させてたかもしれないっていうのは本当に悪かったと思うし。
それはそれで納得のできる理由なんだけれど。
今ひとつそれだけじゃない気もして。
だから何もできなくて。
逃げ回ったあげく、こうして加持さんのところにいるわけなんだけれど。
って待てよ?
ここにいるってことは綾波は知らないわけで。
このままにしとくと、今朝の繰り返しか・・・?
それは避けたい。
けど、綾波になんて言えばいいんだろう。
しばらく考えていたんだけれど。
やっぱり連絡だけは入れとくことにした。
でも、綾波の番号を呼び出して。
呼び出し音を聞いてるうちにそのまま切りたくなって。
そうもいかないんで我慢したんだけれど。
「何?」
って綾波の一言を聞いてかなり後悔した。
いつもにも増して抑揚の無い声で。
しかもそのまま何も言ってくれない。
「あの、その・・・実は、しばらく加持さんのところにお世話になることになったんで・・・」
しばらく間があって。
沈黙に耐えられなくなってきた頃。
「・・・そう。」
ってつぶやくような返事。
そしてまた沈黙。
結局僕はそれ以上何もいえなくて。
そのまま電話を切った。
あの後何もできずに寝てしまって。
翌朝、かなり重い気分になりながら学校に向かったら。
「なにしけた顔してんの?」
って声をかけられて。
「惣流さんか・・・おはよう。」
「朝からそんな顔してたってろくなことないわよ?」
「それはそうなんだろうけどね。」
軽く苦笑いする。
それができたら世話は無いんだよね。
「ったく。・・・ところで加持さんのとこでちゃんと落ち着けた?」
「まあね。」
こうして心配してもらえるのは正直嬉しいんだけど。
相変わらずの周りの視線がなぁ。
やっぱりうっとおしい。
アスカは・・・気にしてないように見えるけれど。
昨日も言ってたように、単に無視してるんだろうな。
そうするほうがいいとは分かっていても。
なかなかできないんだよね。
それからたわいも無いことを話しながら教室に入ったんだけど。
綾波は自分の席でひっそりと本を読んでた。
今日は僕たちが入ってきてもそのまま本を読みつづけていて。
拍子抜けしたような、ほっとしたようなそんな気分だった。
今はとにかく考える時間が欲しかったから。
けれど、それはただの逃げだったのかもしれない。
そのまま何の結論も出なくて。
綾波ともアスカとも、関係に何の変化も無いままで。
ただ、アスカといることに周囲の目が慣れていったくらいで。
そうして数日が過ぎて。
次の使徒がやってきた。