第58話
「いっそのこときちんと契約しちゃうって手もあるわよね。」
僕が悩んでると、アスカがそんなことを言い出した。
「そうすればお金の問題は解決できるし。宿舎の手続きも少しは楽になるかもよ?」
「確かにそれはそうなんだろうけど・・・」
「煮え切らない返事ねぇ?」
「うーん。」
なんて言ったらいいんだろうな。
はっきりとした理由ってわけでもなくて。
「なんとなく嫌なんだよね。」
「あのね・・・」
「だってさ、契約しちゃうってことはさ、義務でやってるって事になっちゃうんだろ?」
「なんか問題あるわけ?別にやることが変わるわけじゃないでしょ?」
「まあね。」
契約が無いからってエヴァに乗らないわけじゃない。
でも。
「そういう理由がついちゃうのが嫌なんだよ。」
「・・・変なとこにこだわんのね。」
「自分でも馬鹿だと思うよ?」
どうして今エヴァに乗ってるかっていうのすらはっきりしてないのにね。
でも、強制されたとか、契約とか。
それは違う気がする。
「ま、それも悪くないんじゃない?」
正直納得されるとは思わなかったけれど。
「でも、そーするとお金の問題はどうするかって話にもどるのよね。」
中学生がお金稼ぐ手段なんてほとんど無いしなぁ。
あったとしてもそれだけの暇があるかっていうと・・・
「もっとも、生活費ぐらいアタシがあげてもいいんだけど?」
「いや、それは・・・」
「前も言ったけど、パイロットとしての給料って結構あるのよね。危険手当とかやまほどつくし。」
「そういう問題じゃなくてさ。女の子に養ってもらうのも・・・」
僕がそう言うと、アスカは軽く鼻で笑って。
「アンタねぇ、ファーストのヒモだったんでしょ?今さらそんなの気にしてどうすんのよ。」
・・・いや、そうなんだけど。
そうはっきり言われるとさすがにキツイものが。
「お金貸すくらいなら、アタシたちが言わなきゃ誰にもわかんないわよ?」
実際、いい案ではあるんだよな。
アスカとの縁が切れなくなるって言うのは問題ではあるけれど。
もともと切れるものではないし。
別に切りたいわけでもないから。
だから、気分的に引っかかってるだけなんだよね。
それで。
結局少し考えさせてもらうことにしてお茶を濁したんだけど。
他に手はなさそうなんだよなぁ。
そうこういってる間にネルフに着いて。
とりあえす宿舎の申請をしてみようってところで。
「よっ。」
加持さんに声をかけられた。
「あ、こんにちは。」
昨日あんな時間までお酒飲んでた割にずいぶん元気だなぁ。
「しかし、どうしたんだ二人とも。今日は実験は無いんじゃなかったか?」
「えっと、宿舎の申請に・・・」
「宿舎?どうしたんだ、一体?」
「いや、その・・・」
「ファーストとケンカしたのよ。」
口ごもってる僕にアスカが助け舟を出してくれたんだけど。
ケンカってほどじゃない、つもり、なんだよなぁ。
「おいおい、それは穏やかじゃないな。」
「で、アイツんとこにいづらくなったんだって。」
「それは・・・気持ちはわからないでもないけどな。一度きちんと話し合った方がいいんじゃないか?」
「でも、なんて言ったらいいか・・・そもそも、綾波が何であんなに怒ってるかもよく分からなくて。」
加持さんは軽く苦笑して。
「なるほどな。とはいえ、それでほかの宿舎に移るっていうのは問題じゃないかな。」
「アタシも、うちに来たらって言ってみたんだけど・・・」
「それはそれでまずそうだけどな。」
また苦笑いして。
「別にレイちゃんと絶交したいってわけじゃないんだろう?」
「はい。」
「まあ、距離を置いてみるっていうのも悪いことじゃないんだが・・・そうだな、しばらく俺のところに来てみるっていうのはどうだ?」
「え?」
「俺にも一応宿舎は用意されてるんだが、ほとんど使ってないんでね。二、三日ほとぼりを冷ましてみるのもいいんじゃないか?」
「でも、迷惑じゃないですか?」
「俺は家に帰らないことのほうが多いんだよ。それに、宿舎を申請するってことは、もうレイちゃんのとこには戻らないって言ってるようなものだからな。」
「・・・あ。」
そういう考え方もあるのか。
それは避けたいな・・・
「じゃあ・・・しばらくご厄介になります。」
「そんなにかしこまることはないさ。」
まぁ、なるようになったって感じなのかなぁ。
加持さんにならいろいろと相談できそうだし。
僕が悩んでると、アスカがそんなことを言い出した。
「そうすればお金の問題は解決できるし。宿舎の手続きも少しは楽になるかもよ?」
「確かにそれはそうなんだろうけど・・・」
「煮え切らない返事ねぇ?」
「うーん。」
なんて言ったらいいんだろうな。
はっきりとした理由ってわけでもなくて。
「なんとなく嫌なんだよね。」
「あのね・・・」
「だってさ、契約しちゃうってことはさ、義務でやってるって事になっちゃうんだろ?」
「なんか問題あるわけ?別にやることが変わるわけじゃないでしょ?」
「まあね。」
契約が無いからってエヴァに乗らないわけじゃない。
でも。
「そういう理由がついちゃうのが嫌なんだよ。」
「・・・変なとこにこだわんのね。」
「自分でも馬鹿だと思うよ?」
どうして今エヴァに乗ってるかっていうのすらはっきりしてないのにね。
でも、強制されたとか、契約とか。
それは違う気がする。
「ま、それも悪くないんじゃない?」
正直納得されるとは思わなかったけれど。
「でも、そーするとお金の問題はどうするかって話にもどるのよね。」
中学生がお金稼ぐ手段なんてほとんど無いしなぁ。
あったとしてもそれだけの暇があるかっていうと・・・
「もっとも、生活費ぐらいアタシがあげてもいいんだけど?」
「いや、それは・・・」
「前も言ったけど、パイロットとしての給料って結構あるのよね。危険手当とかやまほどつくし。」
「そういう問題じゃなくてさ。女の子に養ってもらうのも・・・」
僕がそう言うと、アスカは軽く鼻で笑って。
「アンタねぇ、ファーストのヒモだったんでしょ?今さらそんなの気にしてどうすんのよ。」
・・・いや、そうなんだけど。
そうはっきり言われるとさすがにキツイものが。
「お金貸すくらいなら、アタシたちが言わなきゃ誰にもわかんないわよ?」
実際、いい案ではあるんだよな。
アスカとの縁が切れなくなるって言うのは問題ではあるけれど。
もともと切れるものではないし。
別に切りたいわけでもないから。
だから、気分的に引っかかってるだけなんだよね。
それで。
結局少し考えさせてもらうことにしてお茶を濁したんだけど。
他に手はなさそうなんだよなぁ。
そうこういってる間にネルフに着いて。
とりあえす宿舎の申請をしてみようってところで。
「よっ。」
加持さんに声をかけられた。
「あ、こんにちは。」
昨日あんな時間までお酒飲んでた割にずいぶん元気だなぁ。
「しかし、どうしたんだ二人とも。今日は実験は無いんじゃなかったか?」
「えっと、宿舎の申請に・・・」
「宿舎?どうしたんだ、一体?」
「いや、その・・・」
「ファーストとケンカしたのよ。」
口ごもってる僕にアスカが助け舟を出してくれたんだけど。
ケンカってほどじゃない、つもり、なんだよなぁ。
「おいおい、それは穏やかじゃないな。」
「で、アイツんとこにいづらくなったんだって。」
「それは・・・気持ちはわからないでもないけどな。一度きちんと話し合った方がいいんじゃないか?」
「でも、なんて言ったらいいか・・・そもそも、綾波が何であんなに怒ってるかもよく分からなくて。」
加持さんは軽く苦笑して。
「なるほどな。とはいえ、それでほかの宿舎に移るっていうのは問題じゃないかな。」
「アタシも、うちに来たらって言ってみたんだけど・・・」
「それはそれでまずそうだけどな。」
また苦笑いして。
「別にレイちゃんと絶交したいってわけじゃないんだろう?」
「はい。」
「まあ、距離を置いてみるっていうのも悪いことじゃないんだが・・・そうだな、しばらく俺のところに来てみるっていうのはどうだ?」
「え?」
「俺にも一応宿舎は用意されてるんだが、ほとんど使ってないんでね。二、三日ほとぼりを冷ましてみるのもいいんじゃないか?」
「でも、迷惑じゃないですか?」
「俺は家に帰らないことのほうが多いんだよ。それに、宿舎を申請するってことは、もうレイちゃんのとこには戻らないって言ってるようなものだからな。」
「・・・あ。」
そういう考え方もあるのか。
それは避けたいな・・・
「じゃあ・・・しばらくご厄介になります。」
「そんなにかしこまることはないさ。」
まぁ、なるようになったって感じなのかなぁ。
加持さんにならいろいろと相談できそうだし。