第56話
どうして、こういうことになっちゃったんだろう?
さっきからその想いばかりが頭の中を回ってる。
綾波のことと、アスカのこと。
そもそも、綾波との関係を悪化させたいわけでもなく。
少し距離を置いてみようってだけだったのに。
なんか抜き差しならない状況に追い込まれたような気がする。
少なくともまわりはそう思ってるみたいで。
綾波からアスカに乗りかえただなんて話をひそひそしてるんだよな。
その原因の一つはアスカが朝にあんなことを言ったからだろうし。
その後も特に僕との関係を否定するようなことを言わなかったせいなんだよな。
もっとも事実を事実として言っただけで。
僕がアスカの家に行ったのはちょっとした用事で。
そのうちに夜も遅くなったんでそのまま泊めた、って。
あたりまえのことのようにさらっと流して。
別に僕とどうこうって事はまったく言わなかったんだけど。
そのせいでかえってみんなの妄想に火をつけてしまったらしい。
綾波との同居がばれたせいもあって。
なんかものすごい話になってるようだった。
まぁ普段ずっと綾波と一緒に居たおかげか、近寄りづらいヤツってイメージを持たれてたらしく。
僕に何か聞きに来たりするようなことも無くて。
その辺は助かってるんだけどさ。
ただ、トウジとケンスケがなにも言って来ないっていうのが気にはなってるんだよね。
そうして何の結論も出ないうちに昼休みになって。
さすがにこの雰囲気の中でご飯食べる気にもなれなかったので。
お弁当を持って教室の外に出て。
適当な場所を捜してうろうろとしたところで、数人の男子生徒に取り囲まれた。
ほとんど顔も知らないような連中だったけど。
なんか妙に殺気立っていて。
何なんだろうなぁってって思っていたら。
「ちょっと付き合ってくれないか。」
ってそのうちの一人が言い出して。
「どうして?」
「話がある。」
話ってさ・・・この人数でねぇ?
とても話し合いって雰囲気じゃないんだけど。
「どういう話さ?」
理由くらいは知っときたいな。
「いいから黙ってついて来ればいいんだよ。」
別の生徒が僕の肩を掴んできた。
「やだよ。めんどくさい。」
その手を払いながらそう言ってはみたけれど。
この状況じゃ抵抗するだけ無駄だよなぁ。
他のみんなも遠巻きにして様子をうかがってるだけだし。
どうしようもないのかなって覚悟したんだけど。
「何やってんの?」
後ろからそんな声がかかってきた。
「そ、惣流さん。」
あれ?
なんか急に雰囲気が。
妙におどおどし始めたというか。
・・・あぁ、そういうことか。
「コイツになにしようとしてたのか、って聞いてるんだけど?」
ゆっくりと僕の前に歩み出る。
「い、いや別に・・・」
アスカはそこで軽く鼻を鳴らして。
「ま、いいわ。サード、行きましょ。」
って僕のほうを振り向いた。
「へ?」
「こんなとこでボケボケしてたってしょうがないでしょうが。」
いや、まあそうなんだけど。
「いいから来んのよ。」
そのまま腕をつかまれて。
引きずられるようにその場を後にしたんだけど。
残された彼らの視線が痛かった。
そのまま屋上に連れてかれて。
なし崩し的にアスカと一緒に食事をすることになったんだけど。
「災難だったわね。」
サンドイッチをぱくつきながら他人事みたいに言われてもさ。
「あれって惣流さんの追っかけでしょ?」
「やめてよね、そういう言い方。」
本気で嫌そうに顔をしかめた。
「ま、昨日のことでアンタにいろいろ言ってやろうってとこだと思うけど。」
そこで肩をすくめて。」
「バカな話よねぇ。」
・・・見も蓋も無いな。
「何よ、その顔は?」
「いや、なんでそんなのと付き合ってたわけ?」
せっかくだから今まで疑問に思ってたことを聞いてみることにした。
「付き合うってほどじゃないわよ、遊びよ、遊び。」
妙に力説する。
「にしたってさ。」
「日本に来るまでエヴァの訓練と大学の勉強で他に何もできなかったのよね。」
いきなりなんだ?
「だから、まぁ、いろいろと試してみたんだけど。・・・思いっきりはずれだったわ。」
「そうなの?」
「つまんないヤツばっかなのよ。自分のことばっかムダに話すやつとか、くだらないくどき文句並べたてるヤツとか。ムリしてるのがみえみえなのよね。」
そこでため息をついて。
「で、いーかげんイヤになってきたってわけ。」
まぁそう言われるとそれなりに納得はできるんだけど。
なんかそれだけじゃないような、そんな気がした。
さっきからその想いばかりが頭の中を回ってる。
綾波のことと、アスカのこと。
そもそも、綾波との関係を悪化させたいわけでもなく。
少し距離を置いてみようってだけだったのに。
なんか抜き差しならない状況に追い込まれたような気がする。
少なくともまわりはそう思ってるみたいで。
綾波からアスカに乗りかえただなんて話をひそひそしてるんだよな。
その原因の一つはアスカが朝にあんなことを言ったからだろうし。
その後も特に僕との関係を否定するようなことを言わなかったせいなんだよな。
もっとも事実を事実として言っただけで。
僕がアスカの家に行ったのはちょっとした用事で。
そのうちに夜も遅くなったんでそのまま泊めた、って。
あたりまえのことのようにさらっと流して。
別に僕とどうこうって事はまったく言わなかったんだけど。
そのせいでかえってみんなの妄想に火をつけてしまったらしい。
綾波との同居がばれたせいもあって。
なんかものすごい話になってるようだった。
まぁ普段ずっと綾波と一緒に居たおかげか、近寄りづらいヤツってイメージを持たれてたらしく。
僕に何か聞きに来たりするようなことも無くて。
その辺は助かってるんだけどさ。
ただ、トウジとケンスケがなにも言って来ないっていうのが気にはなってるんだよね。
そうして何の結論も出ないうちに昼休みになって。
さすがにこの雰囲気の中でご飯食べる気にもなれなかったので。
お弁当を持って教室の外に出て。
適当な場所を捜してうろうろとしたところで、数人の男子生徒に取り囲まれた。
ほとんど顔も知らないような連中だったけど。
なんか妙に殺気立っていて。
何なんだろうなぁってって思っていたら。
「ちょっと付き合ってくれないか。」
ってそのうちの一人が言い出して。
「どうして?」
「話がある。」
話ってさ・・・この人数でねぇ?
とても話し合いって雰囲気じゃないんだけど。
「どういう話さ?」
理由くらいは知っときたいな。
「いいから黙ってついて来ればいいんだよ。」
別の生徒が僕の肩を掴んできた。
「やだよ。めんどくさい。」
その手を払いながらそう言ってはみたけれど。
この状況じゃ抵抗するだけ無駄だよなぁ。
他のみんなも遠巻きにして様子をうかがってるだけだし。
どうしようもないのかなって覚悟したんだけど。
「何やってんの?」
後ろからそんな声がかかってきた。
「そ、惣流さん。」
あれ?
なんか急に雰囲気が。
妙におどおどし始めたというか。
・・・あぁ、そういうことか。
「コイツになにしようとしてたのか、って聞いてるんだけど?」
ゆっくりと僕の前に歩み出る。
「い、いや別に・・・」
アスカはそこで軽く鼻を鳴らして。
「ま、いいわ。サード、行きましょ。」
って僕のほうを振り向いた。
「へ?」
「こんなとこでボケボケしてたってしょうがないでしょうが。」
いや、まあそうなんだけど。
「いいから来んのよ。」
そのまま腕をつかまれて。
引きずられるようにその場を後にしたんだけど。
残された彼らの視線が痛かった。
そのまま屋上に連れてかれて。
なし崩し的にアスカと一緒に食事をすることになったんだけど。
「災難だったわね。」
サンドイッチをぱくつきながら他人事みたいに言われてもさ。
「あれって惣流さんの追っかけでしょ?」
「やめてよね、そういう言い方。」
本気で嫌そうに顔をしかめた。
「ま、昨日のことでアンタにいろいろ言ってやろうってとこだと思うけど。」
そこで肩をすくめて。」
「バカな話よねぇ。」
・・・見も蓋も無いな。
「何よ、その顔は?」
「いや、なんでそんなのと付き合ってたわけ?」
せっかくだから今まで疑問に思ってたことを聞いてみることにした。
「付き合うってほどじゃないわよ、遊びよ、遊び。」
妙に力説する。
「にしたってさ。」
「日本に来るまでエヴァの訓練と大学の勉強で他に何もできなかったのよね。」
いきなりなんだ?
「だから、まぁ、いろいろと試してみたんだけど。・・・思いっきりはずれだったわ。」
「そうなの?」
「つまんないヤツばっかなのよ。自分のことばっかムダに話すやつとか、くだらないくどき文句並べたてるヤツとか。ムリしてるのがみえみえなのよね。」
そこでため息をついて。
「で、いーかげんイヤになってきたってわけ。」
まぁそう言われるとそれなりに納得はできるんだけど。
なんかそれだけじゃないような、そんな気がした。