第53話
目がさめて。
一瞬自分がどこにいるのか分からなくなった。
いつもと違う、でも見慣れた部屋。
ぼやけた頭。
しばらくぼーっとしてしまって。
軽く頭を振って、思い出す。
昨日はミサトさんのマンションに泊まったって事を。
にしても眠い。
時計を見たらまだ7時前だし。
寝るのが遅かったわりにはきちんと目がさめたもんだなって。
身についた習慣なんだろうな。
基本的に綾波は朝が早かったから。
それに引きずられるように僕も早起きになってた。
かといって早く寝るわけでもないんだよな、綾波は。
そのわりには眠そうな様子も見せないし。
謎ではあったんだけど。
ってこんなこと考えても仕方ないな。
とりあえず起きて、顔でも洗おうとしたら。
「あら、おはよう。」
アスカにばったり出くわした。
「おはよう、惣流さん。」
「ずいぶん早いじゃない?」
それはお互い様だよなとか思ったけど。
前は起こすのに苦労したもんなぁ。
下手に部屋に入ると怒鳴られるしさ。
「なんかいつものクセで目がさめちゃってさ。」
「ふぅん。っと顔洗うんでしょ?」
「うん。」
「じゃ、先いいわよ。アタシはシャワー浴びるつもりだから時間かかるし。」
っって感じで。
朝から平和な会話ができるっていうのが少し信じられないよなぁとか。
われながらひどいことを思ったりしながら顔を洗ったんだけど。
アスカは・・・大人になったってことなのかな。
昨日のこととか考えてみても。
繰り返した一年分、確かに成長してる気がする。
それに比べたら僕なんてなんにも変わってないような気がする。
情けない話だよな。
それから。
アスカがシャワー浴びてる間。
手持ち無沙汰なんで軽く朝食を作ったら。
「アンタは客なんだからそこまでしなくていいのに。」
とかアスカに言われて。
まぁ、それもそうなんだけど。
なんか懐かしかったんだよね。
こうやって三人分の朝食を作るのは。
あの頃に戻った気がしてさ。
そんなのはただの錯覚なんだろうけれど。
「にしてもアンタの年で料理ができるって珍しいんじゃない?」
食べ終わったアスカがそんなことを聞いてきた。
前はそんなこと気にもしなかったのになぁ。
「惣流さんだって同い年だろ?」
「男と女じゃ違うでしょ。」
女の子でも料理はあんまりしてないと思うんだけど。
って綾波といい、委員長といい知り合いの女の子ってみんな料理ができるような気がする。
そういうものなのだろうか。
なんにせよ。
「僕の場合、必要に迫られてって理由だからね。」
ミサトさんの料理を食べつづけるのはさすがに、ねぇ。
自分で作ったほうがまだマシだったんだよな。
それで毎日やってるうちに腕もあがったし。
だからあんまり楽しいって思ったことはなかったな。
「じゃあアンタが料理してるわけ?」
「・・・今は、綾波がやってくれてる。」
手伝うことくらいはあるけど。
ほとんど任せっきりにしちゃってたんだよね。
で、それを聞いたアスカがあきれた顔をして。
「ふぅん。」
とだけつぶやいたんだけど。
ほかにもいろいろと言いたそうな口調ではあった。
食事の後片付けを済ませたら。
そろそろ学校に行く時間になってて。
一緒にマンションを出たんだけど。
「結局ミサトさん起きてこなかったな。」
一応あいさつしときたかったんだけど。
わざわざ起こすのも悪い気がするし。
「まぁしょうがないんじゃない?後でアタシから言っとくわよ。」
「それに荷物のことも、さ。」
本来チェロを取りに来るって名目だったんだよなぁ。
なんかうやむやになっちゃったけど。
「んー、よく考えたら、あんだけ荷物があるんだし宅配にしたほうがいいような気もするのよね。」
「それはそうなんだけど。」
とか話しながら道を歩いてると。
なんかむちゃくちゃ視線を感じるんだよな。
綾波と一緒のときとは少し違う。
敵意にあふれた感じと言うか。
もっとも、アスカは気にしてないみたいだけど。
「どうしたの?」
「なんか雰囲気が、ね。」
軽く視線をめぐらしてそう言う。
「あぁ。ほっときゃいいのよ。」
アスカは軽く顔をしかめてそう言い切ったけど。
こういうのって気になっちゃうんだよね、どうしても。
一瞬自分がどこにいるのか分からなくなった。
いつもと違う、でも見慣れた部屋。
ぼやけた頭。
しばらくぼーっとしてしまって。
軽く頭を振って、思い出す。
昨日はミサトさんのマンションに泊まったって事を。
にしても眠い。
時計を見たらまだ7時前だし。
寝るのが遅かったわりにはきちんと目がさめたもんだなって。
身についた習慣なんだろうな。
基本的に綾波は朝が早かったから。
それに引きずられるように僕も早起きになってた。
かといって早く寝るわけでもないんだよな、綾波は。
そのわりには眠そうな様子も見せないし。
謎ではあったんだけど。
ってこんなこと考えても仕方ないな。
とりあえず起きて、顔でも洗おうとしたら。
「あら、おはよう。」
アスカにばったり出くわした。
「おはよう、惣流さん。」
「ずいぶん早いじゃない?」
それはお互い様だよなとか思ったけど。
前は起こすのに苦労したもんなぁ。
下手に部屋に入ると怒鳴られるしさ。
「なんかいつものクセで目がさめちゃってさ。」
「ふぅん。っと顔洗うんでしょ?」
「うん。」
「じゃ、先いいわよ。アタシはシャワー浴びるつもりだから時間かかるし。」
っって感じで。
朝から平和な会話ができるっていうのが少し信じられないよなぁとか。
われながらひどいことを思ったりしながら顔を洗ったんだけど。
アスカは・・・大人になったってことなのかな。
昨日のこととか考えてみても。
繰り返した一年分、確かに成長してる気がする。
それに比べたら僕なんてなんにも変わってないような気がする。
情けない話だよな。
それから。
アスカがシャワー浴びてる間。
手持ち無沙汰なんで軽く朝食を作ったら。
「アンタは客なんだからそこまでしなくていいのに。」
とかアスカに言われて。
まぁ、それもそうなんだけど。
なんか懐かしかったんだよね。
こうやって三人分の朝食を作るのは。
あの頃に戻った気がしてさ。
そんなのはただの錯覚なんだろうけれど。
「にしてもアンタの年で料理ができるって珍しいんじゃない?」
食べ終わったアスカがそんなことを聞いてきた。
前はそんなこと気にもしなかったのになぁ。
「惣流さんだって同い年だろ?」
「男と女じゃ違うでしょ。」
女の子でも料理はあんまりしてないと思うんだけど。
って綾波といい、委員長といい知り合いの女の子ってみんな料理ができるような気がする。
そういうものなのだろうか。
なんにせよ。
「僕の場合、必要に迫られてって理由だからね。」
ミサトさんの料理を食べつづけるのはさすがに、ねぇ。
自分で作ったほうがまだマシだったんだよな。
それで毎日やってるうちに腕もあがったし。
だからあんまり楽しいって思ったことはなかったな。
「じゃあアンタが料理してるわけ?」
「・・・今は、綾波がやってくれてる。」
手伝うことくらいはあるけど。
ほとんど任せっきりにしちゃってたんだよね。
で、それを聞いたアスカがあきれた顔をして。
「ふぅん。」
とだけつぶやいたんだけど。
ほかにもいろいろと言いたそうな口調ではあった。
食事の後片付けを済ませたら。
そろそろ学校に行く時間になってて。
一緒にマンションを出たんだけど。
「結局ミサトさん起きてこなかったな。」
一応あいさつしときたかったんだけど。
わざわざ起こすのも悪い気がするし。
「まぁしょうがないんじゃない?後でアタシから言っとくわよ。」
「それに荷物のことも、さ。」
本来チェロを取りに来るって名目だったんだよなぁ。
なんかうやむやになっちゃったけど。
「んー、よく考えたら、あんだけ荷物があるんだし宅配にしたほうがいいような気もするのよね。」
「それはそうなんだけど。」
とか話しながら道を歩いてると。
なんかむちゃくちゃ視線を感じるんだよな。
綾波と一緒のときとは少し違う。
敵意にあふれた感じと言うか。
もっとも、アスカは気にしてないみたいだけど。
「どうしたの?」
「なんか雰囲気が、ね。」
軽く視線をめぐらしてそう言う。
「あぁ。ほっときゃいいのよ。」
アスカは軽く顔をしかめてそう言い切ったけど。
こういうのって気になっちゃうんだよね、どうしても。