第48話
それから。
二、三軒引き回されて。
ようやく僕の服を買おうって話になったんだけど。
なんか妙にしゃれた服ばっかりある店なんだよね・・・
「どうしてこういう店なのさ?」
僕がそう言うとアスカは不思議そうな顔で問い返してきた。
「何か変なとこでも?」
「変っていうか・・・もう少し普通の服を買ってくれるんだと思ったんだけど。」
「じゅうぶん普通だと思うんだけど?」
なんかいかにもブランド品ってモノしか並んでないんだけど。
これのどこが普通なんだか。
「じゃあ、アンタの言う普通ってどんな感じなのよ。」
「いや、ジーンズとか・・・」
「そんなの買ったって面白くないじゃない。」
そこで首振りながら本気でつまらなそうに言わなくてもさぁ。
これは・・・おもちゃにされるってことなんだろうな。
ま、しかたないか。
その予想はあたって。
それから散々着せ替え人形にさせられた。
服のセンスなんてない僕はただアスカの言うことに従ってただけだったけど。
それでもむちゃくちゃ疲れた・・・
で、買った服に着替えさせられて。
ぶらぶらと歩いていたんだけど。
なんか、落ち着かないよなぁ。
「何おどおどしてんのよ。」
「だってさ・・・」
かなり高そうな服なんだよね、これ。
けど、そのことを言うと。
「バカね、どんな服だろうと気楽に着てりゃいいのよ。」
「そんなものかな?」
だったらもう少し安い服にしてくれればいいのにさ。
「だいたいねぇ、ファーストに養ってもらうような生活してるからそうなるのよ。」
「・・・なんでそうなるのさ?」
「だからぁ、きちんとお金もらって服とか買ってれば慣れるもんでしょうが。」
「お金があっても服には使わないような気がするんだけどね・・・」
っていうかお金があっても使い道が思い浮かばないんだよね。
特に欲しいものがあるわけじゃないしさ。
「ったく、ああ言えばこう言うんだから。そもそも・・・」
それからなにやらとうとうとまくし立て始めたけど。
僕は聞いてなかった。
そんなことより気になるものを見つけてしまったから。
通りの向こうに見える銀色の髪。
・・・綾波。
それと、父さん。
二人がレストランらしきところから出てくるところだった。
こちらには気づいてないみたいで。
それでなにやら話している様子だった。
つまり、そういうことなわけか。
まぁ・・・いいんだけどさ。
「ちょっと聞いてんの・・・ってどうしたのよ?」
心配そうな声音。
「ん、別に・・・」
「別に、って感じじゃないじゃない。」
そう言いながら僕の見てるほうに目をやって。
「・・・ファーストに、司令じゃない。何でこんなとこにいるわけ?」
「実験だって言ってたんだけどね。」
「へ?」
「出かけるときにさ、綾波が今日は一日実験だって。」
「・・・あぁ、そう言うこと。」
「なんなんだろうね。」
父さんと食事をしてる綾波と。
こうしてアスカに愚痴ってる僕と、両方に。
何やってるんだろう、一体。
「そういえばさ。」
しばらくして。
綾波たちがどこかに歩き去ってしまってから。
アスカがポツリと口を開いた。
「うちになぜかチェロがあるんだけど、あれってアンタのよね?」
「・・・確かに向こうでチェロは持ってたけど。」
こっちに持ってきた覚えはないんだけどなぁ?
もしかしたら先生がミサトさんのところに送りつけてきたのかな。
僕の荷物なんて邪魔なだけだったんだろうし。
それはそれでいいんだけどさ。
「どうしていきなりそんなこと聞くわけ?」
「んー?前から気にはなってはいたんだけどね。で、アンタのだったら一度弾いてもらおうと思って。」
「なんでさ?」
「いいじゃない、まぁ軽い気晴らしって感じで。」
気晴らし・・・か。
まぁ、それもいいかもしれない。
「わかったよ。でもたいして上手くないよ?」
「いいわよ、そんなの。」
ってもしかしたら気を使ってくれたのかな?
もしそうだとしたらなんだかよく分からない気の使い方だけど。
どうなんだろう。
二、三軒引き回されて。
ようやく僕の服を買おうって話になったんだけど。
なんか妙にしゃれた服ばっかりある店なんだよね・・・
「どうしてこういう店なのさ?」
僕がそう言うとアスカは不思議そうな顔で問い返してきた。
「何か変なとこでも?」
「変っていうか・・・もう少し普通の服を買ってくれるんだと思ったんだけど。」
「じゅうぶん普通だと思うんだけど?」
なんかいかにもブランド品ってモノしか並んでないんだけど。
これのどこが普通なんだか。
「じゃあ、アンタの言う普通ってどんな感じなのよ。」
「いや、ジーンズとか・・・」
「そんなの買ったって面白くないじゃない。」
そこで首振りながら本気でつまらなそうに言わなくてもさぁ。
これは・・・おもちゃにされるってことなんだろうな。
ま、しかたないか。
その予想はあたって。
それから散々着せ替え人形にさせられた。
服のセンスなんてない僕はただアスカの言うことに従ってただけだったけど。
それでもむちゃくちゃ疲れた・・・
で、買った服に着替えさせられて。
ぶらぶらと歩いていたんだけど。
なんか、落ち着かないよなぁ。
「何おどおどしてんのよ。」
「だってさ・・・」
かなり高そうな服なんだよね、これ。
けど、そのことを言うと。
「バカね、どんな服だろうと気楽に着てりゃいいのよ。」
「そんなものかな?」
だったらもう少し安い服にしてくれればいいのにさ。
「だいたいねぇ、ファーストに養ってもらうような生活してるからそうなるのよ。」
「・・・なんでそうなるのさ?」
「だからぁ、きちんとお金もらって服とか買ってれば慣れるもんでしょうが。」
「お金があっても服には使わないような気がするんだけどね・・・」
っていうかお金があっても使い道が思い浮かばないんだよね。
特に欲しいものがあるわけじゃないしさ。
「ったく、ああ言えばこう言うんだから。そもそも・・・」
それからなにやらとうとうとまくし立て始めたけど。
僕は聞いてなかった。
そんなことより気になるものを見つけてしまったから。
通りの向こうに見える銀色の髪。
・・・綾波。
それと、父さん。
二人がレストランらしきところから出てくるところだった。
こちらには気づいてないみたいで。
それでなにやら話している様子だった。
つまり、そういうことなわけか。
まぁ・・・いいんだけどさ。
「ちょっと聞いてんの・・・ってどうしたのよ?」
心配そうな声音。
「ん、別に・・・」
「別に、って感じじゃないじゃない。」
そう言いながら僕の見てるほうに目をやって。
「・・・ファーストに、司令じゃない。何でこんなとこにいるわけ?」
「実験だって言ってたんだけどね。」
「へ?」
「出かけるときにさ、綾波が今日は一日実験だって。」
「・・・あぁ、そう言うこと。」
「なんなんだろうね。」
父さんと食事をしてる綾波と。
こうしてアスカに愚痴ってる僕と、両方に。
何やってるんだろう、一体。
「そういえばさ。」
しばらくして。
綾波たちがどこかに歩き去ってしまってから。
アスカがポツリと口を開いた。
「うちになぜかチェロがあるんだけど、あれってアンタのよね?」
「・・・確かに向こうでチェロは持ってたけど。」
こっちに持ってきた覚えはないんだけどなぁ?
もしかしたら先生がミサトさんのところに送りつけてきたのかな。
僕の荷物なんて邪魔なだけだったんだろうし。
それはそれでいいんだけどさ。
「どうしていきなりそんなこと聞くわけ?」
「んー?前から気にはなってはいたんだけどね。で、アンタのだったら一度弾いてもらおうと思って。」
「なんでさ?」
「いいじゃない、まぁ軽い気晴らしって感じで。」
気晴らし・・・か。
まぁ、それもいいかもしれない。
「わかったよ。でもたいして上手くないよ?」
「いいわよ、そんなの。」
ってもしかしたら気を使ってくれたのかな?
もしそうだとしたらなんだかよく分からない気の使い方だけど。
どうなんだろう。