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第37話

 エヴァを降りて。

 まぁ当然だけれど、MAGIの誘導を外れたことに関して聞かれたりした。

 とはいっても本当の事を言うわけにもいかないんで。

 何とかしてごまかすしかなかったんだけれど。

 アスカはアスカで。

「カンよ。」

 の一点張りだったし。

 もっとも。

 今回は作戦が作戦だったっていうので、なんとか不問にしてもらえた。

 その後で、通信で父さんに誉められたりとか。

 そんなこともあったんだけど。

 今回は何も感じなかったな。

 前はうれしかったんだけどね。

 やっぱり、いまさらってことなんだろうな。



 そんなこんなで一段落ついて。

 僕はリツコさんに呼び出された。

 まぁ、命令違反したようなものだし、仕方ないなとは思ってたんだけど。

 なんでミサトさんじゃなくてリツコさんなんだろうとか。

 そんなことを思いながらリツコさんの研究室に向かった

 で、さすがにどういうことなんだろうって思っていると。

「そんなに怯えなくて良いわよ。別に何かしようってワケじゃないから。」

 って言いながらコーヒーをいれてくれた。

「ただ少し聞きたいことがあっただけなのよ。」

「どういうこと・・・ですか?」

「シンジ君がさっきの戦闘で張ったATフィールドのことよ。」

 ATフィールドって、何かおかしなことでもあったのかな?

 そう思ってるのが顔に出たのか、リツコさんはもう少し詳しく説明してくれた。

「あなたがあの時に張ったATフィールドは規模、強度共にこれまでで最大のものだったのよ。」

 そう・・・言われてもな・・・

「ピンと来ないって顔ね。」

「自分でどれ位のフィールドを張ったかなんて分かりませんから・・・」

「こちらからではフィールド内部のことを何も計測できかったわ。」

 ・・・そんなに?

「ほとんど結界と言えるわね。レイやアスカも中和しながらもぐりこむのがやっとだったわ。」

「あの時は強いフィールドを張るのに夢中で・・・」

「私が聞きたいのもそこなのよ。」

「どういうことですか?」

「一体どういうふうにフィールドを張ったのか。正直言ってATフィールドに関しては分からないことだらけよ。今までは、アスカが一番強力なATフィールドを張っていたわ。だからシンクロ率に関係があるのかとも思っていたけど。」

 今回の事を考えるとそうでもないかもってことか。

 とはいっても僕にしたって何がわかってるってわけでもない。

 ATフィールドを張るときにイメージしてることとか。

 そういったことを説明はしたけどさ。

 あんまり役には立たなかったんだろうな。

 まぁ、一通り話したらそれで解放されたんだけど。



 リツコさんに話をしている間。

 ひとつ思い出したことがある。

 それはカヲル君の言っていたこと。

『ATフィールド、君達リリンはそう呼んでるね?何人にも犯されざる聖なる領域・・・心の光、リリンも分かっているんだろう?ATフィールドは誰もが持って居る心の壁だと言う事を。』

 あの時は何もわからなかった。

 今でもわかってないのかもしれない。

 でも少しだけ思うことがある。

 サードインパクトの時に感じたこと。

 ATフィールドは他者を拒絶する心の壁なんじゃないかって。

 だから。

 僕が強力なATフィールドを張れたっていうのは。

 それだけまわりに壁を作っていて。

 まわりを拒絶している。

 そういうことなのかもしれないって。

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