第24話
第七使徒との戦闘から何日かして。
訓練の後、いつものように綾波を待っていた僕にミサトさんが声をかけてきた。
「今ちょっといい?」
「綾波を待ってるんですけど・・・まぁ、少しなら。」
僕がそう言うと、ミサトさんはちょっとあきれたような、楽しそうなそんな笑いを浮かべた。
「シンジ君も相変わらずねぇ。」
「どういう意味です?」
「ずいぶんレイと仲がいいみたいじゃない?」
「・・・ああ、そういうことですか。」
まわりからはそう見えるんだろうけどさ。
自分でも不思議なくらい綾波にはそういう感情が起こらない。
僕には家族としてしか思えないから。
結局は忘れられないだけなのかもしれない。
今の綾波を大事に思うことと。
前の綾波を想う事は。
多分別のことなんだろう。
「それより話ってなんです?」
「せっかちねぇ・・・」
そこで軽く頭をかいて。
「実はアスカのことなのよ。」
「惣流さんがどうかしたんですか?」
確か今回もミサトさんのとこに住むことになったんだよな。
日本に来てしばらくはネルフ内の施設に泊まってたらしいけど。
結局、いろいろと理由をつけてミサトさんが引きうけたとか。
詳しいことは良く知らないんけど。
そこらへんは僕と同じような事情だったんだろうとも思う。
ま、それはそれとして。
「ちょっち、うまくいってないのよ。」
少し恥ずかしそうに言うミサトさん。
「うまくいってないって、ケンカでもしたんですか?」
それはいつ起こってもおかしくはなさそうだったんだけど。
「いや、そういうんじゃなくて・・・」
「?」
「なんて言うのかな、その、態度とかは丁寧なのよ。でも、どこかよそよそしいというか・・・。」
「でもいきなり打ち解けてくるのも変じゃないですか?」
「それはそうなんだけど・・・なんかアスカらしくないっていうか。」
確かにそんな気もするけど。
嫌いなら嫌いではっきり態度に出すはずだし。
そういう相手に表面だけきちんと応対するってのはなんか違う気がする。
でも。
今のアスカが僕に取ってる態度も、これと同じなんじゃないのか?
だったら今のアスカにはそれで普通なのかもしれないとか。
そんな気もするけど。
だからといって僕がそういうことを言うのも変だから。
こう言うしかないんだよな。
「そうなんですか?」
「ええ、もっと感情表現がストレートなタイプだったはずなんだけど・・・」
「・・・それで、結局どういう話なんですか?」
僕に相談した所で意味がない気もするんだけどな。
「いや、アスカってシンジ君とはどうなのかなって。」
「どうって、ロクに話もしてませんよ?」
「そうなの?」
意外そうに問い返される。
「ええ。」
実際、僕とは話したくないって言い切られてるくらいだし。
「前の使徒の時、ずいぶん息が合ってたからてっきり・・・」
「あれは惣流さんのほうで合わせてくれただけですよ。」
「それはそうかもしれないけど、その前の会話は?」
「え?」
「あれだけの会話であっさりと作戦を決めてたじゃない?」
まぁ、僕は前の記憶があったわけだし。
だからやることは分かっていたわけで。
気が合う合わないとかいう問題じゃないというか。
「たまたまですよ。だいたい、惣流さんのことなら加持さんに聞いてみた方がいいんじゃないですか?」
「加持ねぇ・・・」
あからさまにいやそうな顔をされてもさ。
僕には何も出来ないし。
正直な所、アスカとは距離を置いておきたい。
拒絶されることが痛いっていうのと。
このままでいるほうが以前みたいな最悪の状態にならなくてすむんじゃないかって。
近づかなければ傷つけ合うこともないんじゃないかって。
そんなふうにも思えるから。
訓練の後、いつものように綾波を待っていた僕にミサトさんが声をかけてきた。
「今ちょっといい?」
「綾波を待ってるんですけど・・・まぁ、少しなら。」
僕がそう言うと、ミサトさんはちょっとあきれたような、楽しそうなそんな笑いを浮かべた。
「シンジ君も相変わらずねぇ。」
「どういう意味です?」
「ずいぶんレイと仲がいいみたいじゃない?」
「・・・ああ、そういうことですか。」
まわりからはそう見えるんだろうけどさ。
自分でも不思議なくらい綾波にはそういう感情が起こらない。
僕には家族としてしか思えないから。
結局は忘れられないだけなのかもしれない。
今の綾波を大事に思うことと。
前の綾波を想う事は。
多分別のことなんだろう。
「それより話ってなんです?」
「せっかちねぇ・・・」
そこで軽く頭をかいて。
「実はアスカのことなのよ。」
「惣流さんがどうかしたんですか?」
確か今回もミサトさんのとこに住むことになったんだよな。
日本に来てしばらくはネルフ内の施設に泊まってたらしいけど。
結局、いろいろと理由をつけてミサトさんが引きうけたとか。
詳しいことは良く知らないんけど。
そこらへんは僕と同じような事情だったんだろうとも思う。
ま、それはそれとして。
「ちょっち、うまくいってないのよ。」
少し恥ずかしそうに言うミサトさん。
「うまくいってないって、ケンカでもしたんですか?」
それはいつ起こってもおかしくはなさそうだったんだけど。
「いや、そういうんじゃなくて・・・」
「?」
「なんて言うのかな、その、態度とかは丁寧なのよ。でも、どこかよそよそしいというか・・・。」
「でもいきなり打ち解けてくるのも変じゃないですか?」
「それはそうなんだけど・・・なんかアスカらしくないっていうか。」
確かにそんな気もするけど。
嫌いなら嫌いではっきり態度に出すはずだし。
そういう相手に表面だけきちんと応対するってのはなんか違う気がする。
でも。
今のアスカが僕に取ってる態度も、これと同じなんじゃないのか?
だったら今のアスカにはそれで普通なのかもしれないとか。
そんな気もするけど。
だからといって僕がそういうことを言うのも変だから。
こう言うしかないんだよな。
「そうなんですか?」
「ええ、もっと感情表現がストレートなタイプだったはずなんだけど・・・」
「・・・それで、結局どういう話なんですか?」
僕に相談した所で意味がない気もするんだけどな。
「いや、アスカってシンジ君とはどうなのかなって。」
「どうって、ロクに話もしてませんよ?」
「そうなの?」
意外そうに問い返される。
「ええ。」
実際、僕とは話したくないって言い切られてるくらいだし。
「前の使徒の時、ずいぶん息が合ってたからてっきり・・・」
「あれは惣流さんのほうで合わせてくれただけですよ。」
「それはそうかもしれないけど、その前の会話は?」
「え?」
「あれだけの会話であっさりと作戦を決めてたじゃない?」
まぁ、僕は前の記憶があったわけだし。
だからやることは分かっていたわけで。
気が合う合わないとかいう問題じゃないというか。
「たまたまですよ。だいたい、惣流さんのことなら加持さんに聞いてみた方がいいんじゃないですか?」
「加持ねぇ・・・」
あからさまにいやそうな顔をされてもさ。
僕には何も出来ないし。
正直な所、アスカとは距離を置いておきたい。
拒絶されることが痛いっていうのと。
このままでいるほうが以前みたいな最悪の状態にならなくてすむんじゃないかって。
近づかなければ傷つけ合うこともないんじゃないかって。
そんなふうにも思えるから。