第14話
綾波と暮らすようになって一週間ほどが過ぎた。
綾波との生活っていうのは結構居心地の良いもので。
その辺なんとなく思ってた通りでもあり、意外でもあった。
実際の所、僕たちが部屋にいてもほとんど会話とかはなくて。
たいてい自分の好きなことをやっているんだけれど。
好きなことっていっても最近はずっと本を読んでる。
最初のうちはSーDATを聞いてばかりいたんだけど。
さすがに飽きてきたっていうか。
それで、綾波がいつも本を読んでるのを見て僕も影響されたって感じで。
実は最初は綾波の持ってる本を見せてもらおうとしたんだけど。
難しすぎて手が出なかったというか。
綾波ってこんな難しい本読んでたのかって驚いたりもしたんだけど。
仕方ないので、綾波と一緒に図書室に行って本を借りたりもして。
なんかこんなふうに図書室を使ったのって初めてかもとか思ったり。
図書室なんてなんか調べなきゃいけない時くらいしか入ったことなかったし。
まぁ、それはおいといて。
そうやって二人で何も言わずに本を読んでるんだけど。
昔なら気詰まりに思えただろう、そんな雰囲気が今は嫌じゃなくて。
むしろ、とても落ちつくもので。
なんか綾波とそういう風に過ごせるっていうのは結構予想外だった。
前は綾波がずっと黙ってると僕は何かしゃべらなきゃいけないような気になって。
結構あせったりもしてた。
もっとも、綾波は僕が何を言っても静かに聞いてくれて。
綾波がそうしてくれるっていうのはうれしかったし。
そうしているのが楽しかったのも事実なんだけど。
こうやってただ穏やかに過ごすっていうやり方もあったんだよなって。
そう思うと少し悲しくなったりもした。
あの頃。
僕がもっと大人だったら。
いろんな事がわかってたら。
もっと幸せに。
もっと穏やかに過ごせたのかもしれないって。
まぁ、今更しょうがないことなんだけどさ。
けど綾波の部屋で暮らすようになって、一番問題なのがこれだろうな。
僕が前以上に考え込むようになってるってこと。
ミサトさんやアスカとのにぎやかな生活は、そういった考え事をする暇がほとんどなくて。
それに比べて今はお互い黙ってるものだから、ふとしたことでずるずると後ろ向きな考えにふけったりしてしまう。
とはいえ、途中でさっきみたいに思考停止してしまうから。
どん底まで落ちていくことはないし。
それ以外の点に不満はないんだけどさ。
だいたいが綾波は実生活の点では全く手のかからない相手で。
朝もきちんと、僕よりも早く起きてるし。
最初は危なっかしかった料理の手順もすぐになれたらしく。
食事の支度も全部自分でやろうとするし。
お弁当まで作ってくれる。
へたしたら僕のほうが世話されてる感じだよなぁ。
それもアレなんでできる限り手伝うようにしてるんだけどね。
とにかく。
こんな感じで僕と綾波はきわめて平和に過ごしてたんだけど。
こういう風に暮らしてれば何かと注目を浴びるのは当然で。
一緒に住んでるってことまではばれてないんだろうけど。
綾波は今までずっと一人でいたわけで。
それが今度はいつもってほどでもないけど、何かと僕と一緒なんだから。
登下校は当然として、お弁当も良く二人で食べてるし。
スーパーで買い物をしてる所を見られたりもしてるだろうし。
それに僕にしたってエヴァのパイロットだからっていうんでそれなりに注目をあびちゃってるはずだから。
目立って当然と言うか。
まあこれは仕方ないよなってあきらめてるんだけど。
トウジたちに色々と冷やかされたりもしてて。
それには少しうんざりしてて。
まぁトウジたちは僕と綾波がつきあってるのかって勘違いしてるみたいで。
それに、僕もそれを否定してはいないんだけど。
でも、僕と綾波ってそういうのじゃないよなって自分では思ってる。
僕が今の綾波に対して持ってるのは「好き」とかそういう気持ちじゃなくて。
いや。
好きだとは思えないっていうか。
僕は今の綾波と前の綾波を中途半端に重ねてしまってるから。
同じだと思うこともできなくて。
かといって別人だと割り切ることもできなくて。
だからそういった対象にはできないんだ。
でもそれを誰かに説明するなんていうのは無理な話で。
だから。
僕はみんなが誤解するのに任せてしまっていた。
それでどうなるとも思えなかったしね。
綾波との生活っていうのは結構居心地の良いもので。
その辺なんとなく思ってた通りでもあり、意外でもあった。
実際の所、僕たちが部屋にいてもほとんど会話とかはなくて。
たいてい自分の好きなことをやっているんだけれど。
好きなことっていっても最近はずっと本を読んでる。
最初のうちはSーDATを聞いてばかりいたんだけど。
さすがに飽きてきたっていうか。
それで、綾波がいつも本を読んでるのを見て僕も影響されたって感じで。
実は最初は綾波の持ってる本を見せてもらおうとしたんだけど。
難しすぎて手が出なかったというか。
綾波ってこんな難しい本読んでたのかって驚いたりもしたんだけど。
仕方ないので、綾波と一緒に図書室に行って本を借りたりもして。
なんかこんなふうに図書室を使ったのって初めてかもとか思ったり。
図書室なんてなんか調べなきゃいけない時くらいしか入ったことなかったし。
まぁ、それはおいといて。
そうやって二人で何も言わずに本を読んでるんだけど。
昔なら気詰まりに思えただろう、そんな雰囲気が今は嫌じゃなくて。
むしろ、とても落ちつくもので。
なんか綾波とそういう風に過ごせるっていうのは結構予想外だった。
前は綾波がずっと黙ってると僕は何かしゃべらなきゃいけないような気になって。
結構あせったりもしてた。
もっとも、綾波は僕が何を言っても静かに聞いてくれて。
綾波がそうしてくれるっていうのはうれしかったし。
そうしているのが楽しかったのも事実なんだけど。
こうやってただ穏やかに過ごすっていうやり方もあったんだよなって。
そう思うと少し悲しくなったりもした。
あの頃。
僕がもっと大人だったら。
いろんな事がわかってたら。
もっと幸せに。
もっと穏やかに過ごせたのかもしれないって。
まぁ、今更しょうがないことなんだけどさ。
けど綾波の部屋で暮らすようになって、一番問題なのがこれだろうな。
僕が前以上に考え込むようになってるってこと。
ミサトさんやアスカとのにぎやかな生活は、そういった考え事をする暇がほとんどなくて。
それに比べて今はお互い黙ってるものだから、ふとしたことでずるずると後ろ向きな考えにふけったりしてしまう。
とはいえ、途中でさっきみたいに思考停止してしまうから。
どん底まで落ちていくことはないし。
それ以外の点に不満はないんだけどさ。
だいたいが綾波は実生活の点では全く手のかからない相手で。
朝もきちんと、僕よりも早く起きてるし。
最初は危なっかしかった料理の手順もすぐになれたらしく。
食事の支度も全部自分でやろうとするし。
お弁当まで作ってくれる。
へたしたら僕のほうが世話されてる感じだよなぁ。
それもアレなんでできる限り手伝うようにしてるんだけどね。
とにかく。
こんな感じで僕と綾波はきわめて平和に過ごしてたんだけど。
こういう風に暮らしてれば何かと注目を浴びるのは当然で。
一緒に住んでるってことまではばれてないんだろうけど。
綾波は今までずっと一人でいたわけで。
それが今度はいつもってほどでもないけど、何かと僕と一緒なんだから。
登下校は当然として、お弁当も良く二人で食べてるし。
スーパーで買い物をしてる所を見られたりもしてるだろうし。
それに僕にしたってエヴァのパイロットだからっていうんでそれなりに注目をあびちゃってるはずだから。
目立って当然と言うか。
まあこれは仕方ないよなってあきらめてるんだけど。
トウジたちに色々と冷やかされたりもしてて。
それには少しうんざりしてて。
まぁトウジたちは僕と綾波がつきあってるのかって勘違いしてるみたいで。
それに、僕もそれを否定してはいないんだけど。
でも、僕と綾波ってそういうのじゃないよなって自分では思ってる。
僕が今の綾波に対して持ってるのは「好き」とかそういう気持ちじゃなくて。
いや。
好きだとは思えないっていうか。
僕は今の綾波と前の綾波を中途半端に重ねてしまってるから。
同じだと思うこともできなくて。
かといって別人だと割り切ることもできなくて。
だからそういった対象にはできないんだ。
でもそれを誰かに説明するなんていうのは無理な話で。
だから。
僕はみんなが誤解するのに任せてしまっていた。
それでどうなるとも思えなかったしね。