第10話
気がついたら朝だった。
いつのまにか寝ちゃってたんだな。
あれ?
なんかいいにおいがする・・・
体を起こすと、テーブルに食事の準備がされてて。
トーストと目玉焼きにサラダ。
目が覚めたら食事が用意されてるっていう。
そんな光景にちょっと感動してたら。
「・・・もう起きたの?」
ポットを持って綾波が入ってきた。
「あ、うん。おはよう綾波。」
「・・・おはよう。」
で床にペタンって座って。
「さ、食べましょう。」
「・・・いただきます。」
その後は二人とも黙々と食事をして。
で僕はこれからどうしようかなぁって思ってたんだけど。
一応、家出中ではあるわけだし。
学校に行くのもなんだし。
適当にぶらついてれば諜報部の人が見つけてくれるかな、とか思っていたら。
「・・・はい。」
ってなにかの包みを渡されて。
「これは?」
「・・・お弁当。」
お腹がすいたら食べろって事なのかな?
「あ、ありがとう。」
「じゃ、行きましょ。」
「へ?どこに?」
まさかついてくるつもりなのか?
綾波と一緒に当てもなくぶらつく・・・・・・ぞっとしないな。
けど。
「・・・学校。」
綾波の言葉は結構予想外だった。
それで、綾波と一緒に学校に向かってる自分が。
なんとなく情けなかったり。
結局、綾波に押し切られたっていうか。
学校に行かない理由を説明できなかったというか。
まぁ、そんなことはどうでも良いんだけどさ。
それよりも。
なんか視線を感じるんだよなぁ。
ちらちらと。
珍しいものでも見るような視線が。
これは綾波と一緒に歩いてるから・・・なんだろうなぁ。
なんにせよ落ちつかない。
綾波は全然気にしてないみたいだけどさ。
「・・・どうしたの?」
っていかにも不思議そうに聞いてくるし。
「別に、なんでもないよ。」
って言ったらあっさり納得してくれたけど。
相変わらず、妙に僕のことだけは気にかけてくれてるみたいだな。
でも、変に干渉してこない。
そういう意味ではひどく居心地が良いんだけど。
けれど、なんでなんだろう。
綾波が僕にこういう態度を取ってくれるのは。
なにかした覚えっていうのもないし。
理由が全く思いつかない。
まぁ、考えても始まらないか・・・
そんなこんなで教室についたたら。
綾波はすっと自分の席に行ってしまって。
なんとなく拍子抜けもしたんだけど。
それよりも。
トウジが僕のほうをなにか言いたさそうにじっと見てて。
まぁ何を言いたいかは見当がつくんだけど。
だからって僕のほうから話しかけようとも思わないし。
黙って自分の席に座ることにした。
そうしたら、しばらくしてトウジが近寄ってきて。
「ちょっと話があるんやけど。」
それでクラスの雰囲気が変わってさ。
みんな変に僕達に注目してきちゃったんで。
それが嫌で、屋上に行こうって言って。
さっさと教室を出ることにした。
屋上はひとけもなくて、話をするにはちょうどいい感じだった。
まぁ、ケンスケもついてきてたんだけど。
そのほうが上手く話が進むかもしれないな、とも思った。
「で、話って?」
軽くフェンスにもたれながら聞いてみると。
「・・・碇。わしを殴れ。」
ふぅ、やっぱりか。
「相変わらずいきなりだね?」
一応そう言ってみる。
少し皮肉をいれてみたんだけどトウジは気にもしなかったらしい。
「あんときはなんも知らずにお前の事殴ってしもうたしな。おまけに助けてもろうたし。このまま借りをつくりっぱなしってのも性にあわんのや。」
スゴイ理屈だよな・・・
ケンスケもあきれてるよ。
「ほれ。」
といって顔を差し出してくる。
「碇、殴ってやってくれよ。こういう恥ずかしいヤツなんだ。」
まぁ、それでも良いんだけどさ。
「・・・やっぱ、やめとく。」
「なんでやっ。」
いや、めんどくさいからなんだけど。
それを正直に言うのもなって思ったし。
「別にさ、あの時のこととか気にしなくてもいいんだけど?」
「それじゃあわしの気が済まんのじゃ。」
まったく。
単純っていうか一本気っていうか。
「どうしてもって言うんなら貸しにしとくよ。」
「オノレというヤツはどこまで根性がねじまがっとんのじゃ!」
本気で怒ってるトウジを見てたらなんとなくおかしくなってきて。
それが火に油を注いでる感じで。
「何がおかしいんや!」
そんなトウジとじゃれ付きながら。
僕は、本当に久しぶりに心の底から笑っていた。
いつのまにか寝ちゃってたんだな。
あれ?
なんかいいにおいがする・・・
体を起こすと、テーブルに食事の準備がされてて。
トーストと目玉焼きにサラダ。
目が覚めたら食事が用意されてるっていう。
そんな光景にちょっと感動してたら。
「・・・もう起きたの?」
ポットを持って綾波が入ってきた。
「あ、うん。おはよう綾波。」
「・・・おはよう。」
で床にペタンって座って。
「さ、食べましょう。」
「・・・いただきます。」
その後は二人とも黙々と食事をして。
で僕はこれからどうしようかなぁって思ってたんだけど。
一応、家出中ではあるわけだし。
学校に行くのもなんだし。
適当にぶらついてれば諜報部の人が見つけてくれるかな、とか思っていたら。
「・・・はい。」
ってなにかの包みを渡されて。
「これは?」
「・・・お弁当。」
お腹がすいたら食べろって事なのかな?
「あ、ありがとう。」
「じゃ、行きましょ。」
「へ?どこに?」
まさかついてくるつもりなのか?
綾波と一緒に当てもなくぶらつく・・・・・・ぞっとしないな。
けど。
「・・・学校。」
綾波の言葉は結構予想外だった。
それで、綾波と一緒に学校に向かってる自分が。
なんとなく情けなかったり。
結局、綾波に押し切られたっていうか。
学校に行かない理由を説明できなかったというか。
まぁ、そんなことはどうでも良いんだけどさ。
それよりも。
なんか視線を感じるんだよなぁ。
ちらちらと。
珍しいものでも見るような視線が。
これは綾波と一緒に歩いてるから・・・なんだろうなぁ。
なんにせよ落ちつかない。
綾波は全然気にしてないみたいだけどさ。
「・・・どうしたの?」
っていかにも不思議そうに聞いてくるし。
「別に、なんでもないよ。」
って言ったらあっさり納得してくれたけど。
相変わらず、妙に僕のことだけは気にかけてくれてるみたいだな。
でも、変に干渉してこない。
そういう意味ではひどく居心地が良いんだけど。
けれど、なんでなんだろう。
綾波が僕にこういう態度を取ってくれるのは。
なにかした覚えっていうのもないし。
理由が全く思いつかない。
まぁ、考えても始まらないか・・・
そんなこんなで教室についたたら。
綾波はすっと自分の席に行ってしまって。
なんとなく拍子抜けもしたんだけど。
それよりも。
トウジが僕のほうをなにか言いたさそうにじっと見てて。
まぁ何を言いたいかは見当がつくんだけど。
だからって僕のほうから話しかけようとも思わないし。
黙って自分の席に座ることにした。
そうしたら、しばらくしてトウジが近寄ってきて。
「ちょっと話があるんやけど。」
それでクラスの雰囲気が変わってさ。
みんな変に僕達に注目してきちゃったんで。
それが嫌で、屋上に行こうって言って。
さっさと教室を出ることにした。
屋上はひとけもなくて、話をするにはちょうどいい感じだった。
まぁ、ケンスケもついてきてたんだけど。
そのほうが上手く話が進むかもしれないな、とも思った。
「で、話って?」
軽くフェンスにもたれながら聞いてみると。
「・・・碇。わしを殴れ。」
ふぅ、やっぱりか。
「相変わらずいきなりだね?」
一応そう言ってみる。
少し皮肉をいれてみたんだけどトウジは気にもしなかったらしい。
「あんときはなんも知らずにお前の事殴ってしもうたしな。おまけに助けてもろうたし。このまま借りをつくりっぱなしってのも性にあわんのや。」
スゴイ理屈だよな・・・
ケンスケもあきれてるよ。
「ほれ。」
といって顔を差し出してくる。
「碇、殴ってやってくれよ。こういう恥ずかしいヤツなんだ。」
まぁ、それでも良いんだけどさ。
「・・・やっぱ、やめとく。」
「なんでやっ。」
いや、めんどくさいからなんだけど。
それを正直に言うのもなって思ったし。
「別にさ、あの時のこととか気にしなくてもいいんだけど?」
「それじゃあわしの気が済まんのじゃ。」
まったく。
単純っていうか一本気っていうか。
「どうしてもって言うんなら貸しにしとくよ。」
「オノレというヤツはどこまで根性がねじまがっとんのじゃ!」
本気で怒ってるトウジを見てたらなんとなくおかしくなってきて。
それが火に油を注いでる感じで。
「何がおかしいんや!」
そんなトウジとじゃれ付きながら。
僕は、本当に久しぶりに心の底から笑っていた。